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お便り

2026/09/25

テスト後の子どもの言い訳|「怒られないための勉強」になっていませんか

ここ3回の記事では、テスト後に子どもの口から出る「言い訳」や、その後の振り返り方について書いてきました。

【ここ3回の記事↓】

「テスト後の子どもの言い訳は自己防衛かも|責めない振り返り方」

原因帰属とは?テスト後の振り返りで「次に変えられる原因」を探す

テスト後の振り返りは「反省」よりメタ認知|親子で育てる一歩引く力

安心して振り返るにはどうすればいいのか。失敗の原因をどう捉えれば次につながるのか。そして、自分の学び方を一歩引いて見る「メタ認知」について。

改めて考えてみると、この一連の話には、もっと根本にある大切な問いが残っているように思います。

それは、「私たちは、何のために子どもに勉強してほしいと思っているのか」ということです。

テスト後、最初に出てきたのは「言い訳」だった

1学期の定期テストが返ってきたあと、生徒の口から最初に出てきたのは「言い訳」でした。その時、私は「ん? 何か違わないか……?」と違和感を覚えました。

「ああ、この子にとって、この時間はまだ、自分の課題と向き合い、次へ進むための時間になっていないんだ」

そう思い、これではいけないと感じました。

言い訳は、生徒だけの問題ではない

言い訳が出てしまうのは、単に生徒だけの問題ではありません。私自身も含めた、周囲の大人のこれまでの声かけや関わり方も問われているのだと思いました。

子どもが言い訳をした時、「言い訳しないで」と言うのは簡単です。でもその言い訳は、失敗した時にどんな言葉をかけられてきたか、どんな空気の中にいたか、そうした積み重ねから生まれているのかもしれません。

そう考えると、子どもの言い訳は「反省していないサイン」ではなく、私たち大人が自分の関わり方を振り返るきっかけにもなるのだと思います。

テストの振り返りは、責められるための時間ではない

テストの振り返りは、成長するための時間です。生徒にとって、責められるための時間ではありません。

自分の至らなかった点を知り、次はどうすればよいのかを考え、少しずつ成長していく。本来、そのための時間です。

「怒られないこと」が勉強の目的にすり替わる時

子どもが最初に「怒られないために、何と言えばいいか」を考えているなら、少なくともその場では、勉強の目的が「成長すること」ではなく「怒られないこと」にすり替わってしまっているのかもしれません。

「どこができなかったんだろう」「次はどうすればいいんだろう」より先に、「どう説明すれば怒られないだろう」が来てしまう。

私は、それが一番悲しいことだと思います。

私たち大人が、本当は願っていること

本来、私たち大人も、子どもが「怒られないために」勉強することを望んでいるわけではありません。

  • より多くの知識を身につけてほしい
  • 自分で考える力を育ててほしい
  • 同じミスを繰り返さないようになってほしい
  • 将来、自分の力で人生を切り拓いていける人になってほしい

そんな願いがあって、勉強を応援しているはずです。

点数を前にすると、大人は焦る

けれど、点数という結果を目の前にすると、私たち大人は焦ります。

「どうしてこんな点数だったの?」
「ちゃんと勉強したの?」
「次はもっと頑張りなさい」

気づけば、子どもの成長よりも、点数そのものに目が向いてしまうことがあります。

もちろん、それは子どもを思っているからこそです。無関心だから出る言葉ではありません。だから、焦ることそのものが悪いわけではないと思います。大切なのは、その焦りのまま言葉をぶつけてしまわないことなのだと思います。

子どもに『メタ認知』が必要なら、大人にも必要

子どもにメタ認知が必要なら、私たち大人にも、自分自身の言葉や関わり方を振り返るメタ認知が必要です。

前回の記事で書いた「メタ認知」は、自分の状態や行動を少し離れたところから見る力のことです。それが必要なのは、子どもだけではありません。

点数を見た時、自分に問いかけたいこと

だからこそ、私自身も含めて、一度立ち止まりたいと思います。

  • 今、この言葉は、本当に子どもの未来につながる言葉だろうか?
  • 今、この関わり方は、子どもが自分で考える力を育てる関わりになっているだろうか?
  • 伝えようとしているのは子どものためだろうか。それとも、自分の焦りを収めたいだけだろうか?

ほんの少し一歩引いて見るだけで、同じテスト結果を前にしても、かける言葉が変わるかもしれません。

勉強の目的は、怒られないことではない

勉強の目的は、怒られないことではありません。点数で自分の価値を決めることでもありません。

よりよく知ること。
よりよく考えること。
昨日の自分より、一歩成長すること。

その本来の目的を、子どもたちより先に、私たち大人が忘れないでいたい。

そんな教室でありたいと、改めて思った1学期の定期テストでした。

よくあるご質問

テスト後、子どもが言い訳ばかりする時はどうすればいいですか?

「言い訳しないで」と止める前に、言い訳が出てくる背景に目を向けてみてください。言い訳は、「怒られないために何と言えばいいか」を先に考えているサインかもしれません。振り返りの時間が「責められる時間」ではないと伝わることが、自分の課題に向き合う第一歩になると考えています。

テスト結果が悪かった時、最初に何と声をかければいいですか?

点数への評価より先に、本人の考えを聞く問いかけがおすすめです。たとえば「自分ではどう思う?」「次はどうしてみたい?」と尋ね、子どもが自分の言葉で答えるまで少し待つ。正しいことを伝えるのは、そのあとでも遅くありません。

「大人のメタ認知」とは何ですか?

子どもの点数を見て焦った時に、自分の言葉や関わり方を一歩引いて見直すことです。「この言葉は、この子の次につながるだろうか」と一度自分に問いかけるだけでも、かける言葉は変わってきます。

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