個別指導WAM
お便り
2026/10/06
勉強計画は「いつやるか」まで決める|1週間で28時間30分の差
※この記事は、今年のお盆休みに教室のInstagramで連載した「お盆休みコラム(全8回)」の第2回を、10月の今読んでいただけるように加筆・再構成したものです。
前回の夏休みも子どもの成長もあっという間|今年の残り時間の使い方では、時間はあっという間に過ぎていく、ということを書きました。
今回は、その「大切な時間」が実際にどこへ使われているのかを、2つの例を使って見える化してみたいと思います。分かっているつもりでも、実際に可視化しないと見えにくいことがあります。
同じ1週間でも、勉強時間に28時間30分の差がつく
「何をやるか」だけでなく「いつ、何分やるか」まで決めたかどうかで、同じ1週間の勉強時間は31時間30分と3時間に分かれました。
ここで紹介するのは、夏休みによく見られる1週間(8月3日〜9日)の過ごし方を、計画表に書き出した2つの例です。
例1:「いつ、何分やるか」まで決めた1週間

1つ目は、部活動や遊びの予定も入れながら、毎日270分の勉強時間を確保した例です。
- 朝6時に起きて、平日の午前中は部活動
- 勉強は「①120分」「②90分」「③60分」の3回に分け、何時から始めるかを先に決めている
- 友達と遊ぶ日、家族と出かける日、夜にゲームをする日もある
270分×7日で、1週間の勉強時間は31時間30分です。
例2:「何をやるか」だけ書いた1週間

2つ目は、「宿題を2ページやる」「英単語を覚える」「早く寝る」と、やりたいことは書いたものの、「いつやるか」までは決めなかった例です。
計画表を見ると、起きる時間は10時半〜11時半とバラバラで、寝るのは毎晩1時〜2時半。「朝から勉強」と書いた予定にも線が引かれ、空いた時間はゲームや動画、昼寝で埋まっていきました。
結果として、実際に勉強したのは、塾での90分×2回、合計3時間だけになりました。
差は1週間で28時間30分、4週間で114時間
勉強時間の差は、1週間で28時間30分。これが4週間(約1か月)続けば、114時間の差になります。
勉強時間だけで学力が決まるわけではない
時間の長さがすべてではありません。ただ、確保した時間を丁寧な学習に使えば、理解度の違いとなって表れやすくなります。
もちろん、勉強時間だけで学力が決まるわけではありません。それでも、それだけの時間に丸つけや解き直し、覚え直しまで丁寧に行えば、夏休み明けの理解度にも大きな違いが表れやすくなります。
逆に言えば、そもそも勉強する時間がほとんど確保されていなければ、丸つけや解き直しをする機会もつくれません。
大切なのは270分ではなく「いつ、何分やるか」を決めること
この例で伝えたいのは「毎日270分勉強しよう」ということではなく、時間まで決めておくことの大切さです。
すべての生徒に「毎日270分勉強しましょう」とお伝えしたいわけではありません。必要な勉強時間は、学年や目標、部活動や習い事の予定によって一人ひとり違います。
ここで大切なのは、270分という数字ではなく、「何をやるか」だけでなく、「いつ、何分やるか」まで決めておくということです。
たとえば、
- 「英単語をやる」ではなく、「18時30分から19時まで英単語をやる」
- 「宿題をする」ではなく、「10時から10時30分まで宿題をする」
「時間があったらやる」のままだと、空いた時間はスマホやゲーム、動画に使われやすくなります。時間まで決めて、はじめて「予定」になります。
計画的に過ごすとは、崩れても元に戻れること
計画的に過ごすとは、遊ばないことでも、毎日完璧に過ごすことでもありません。予定が崩れても、元の生活に戻れる仕組みを持っておくことです。
計画的な生徒さんの1週間にも、友達と遊ぶ日やゲームをする夜、少し夜更かしをしてしまった日もあります。
例1の計画表でも、金曜日は23時45分に寝る「たまには夜ふかし」の日で、土曜日は少し遅く起きています。それでも日曜日には22時30分の就寝に戻り、「2日後には元通り!」と書いてあります。
予定が崩れても、翌日や2日後には調整し、元の生活へ戻れること。そのための仕組みを、あらかじめ作っておくことが大切です。
先に勉強の時間を決めておくと、それ以外の時間は気持ちよく遊べる、というよさもあります。
「意志の強い子」と「意志の弱い子」の比較ではない
2つの過ごし方の違いは、性格や意志の強さではなく、予定を見える化し、戻る仕組みを持っているかどうかです。
この2つの例は、「意志の強い子」と「意志の弱い子」を分けるためのものではありません。
例2の計画表の最後には「今週こそやる…」と書いてあります。やりたい気持ちがないわけではないのです。
同じ人でも、予定を見える化し、戻る仕組みを持っているかどうかで、どちらの過ごし方にも近づく可能性があります。
夏休みが終わった今も、週末や連休で同じことが起きる
この差は夏休みだけの話ではありません。学校のない週末や連休でも、「いつやるか」を決めているかどうかで同じような差が生まれます。
2学期は、テストに向けた週末の過ごし方が結果に表れやすい時期です。土日の2日間でも、「何時から何分やるか」を決めた場合と決めなかった場合では、勉強時間に大きな差がつきます。これから来る冬休みにも、そのまま当てはまる考え方です。
まずは明日、1つだけ時間まで決めてみる
いきなり1週間すべてを計画する必要はありません。明日の予定を1つだけ、時間まで決めるところから始めてみてください。
今の自分は、どちらに近いでしょうか?
そして、明日1つだけ変えるとしたら、何時に、何をするか。
まずは1つ、時間まで決めてみてください。ほんの少しの意識の違いだけで、どちらの自分にもなれそうではないですか?
よくある質問
毎日270分勉強しないといけませんか?
いいえ。270分は一つの例です。必要な時間は学年や目標によって違います。大切なのは時間の長さより、「いつ、何分やるか」を先に決めておくことです。
計画を立てても、すぐに崩れてしまいます。
崩れること自体は問題ではありません。計画的な生徒さんでも夜更かしをする日はあります。翌日や2日後に元の時間へ戻すことを目標にしてみてください。
計画どおりにできなかった日は、子どもにどう声をかければいいですか?
できなかったことを責めるより、「次はどの時間に回そうか」と一緒に戻し方を考えるのがおすすめです。振り返りの考え方は原因帰属とは?テスト後の振り返りで「次に変えられる原因」を探すでも書いています。
次回予告
次回(お盆休みコラム 3/8)は、予定と予定の間に隠れている「スキマ時間」について考えてみます。
個別指導WAM浜松校について
個別指導WAM浜松校では、小学生から高校生まで、一人ひとりの学習状況に合わせた個別指導を行っています。
「やることは分かっているのに、なかなか始められない」「計画を立てても続かない」という場合も、今の状況から一緒に整理していきます。
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