個別指導WAM
お便り
2025/10/18
言葉より”背中”で伝える、自制心の育て方【第2回】

子どもは”大人の背中”から自制心を学ぶ
私たちは、つい「子どものために何かをしてあげなければ」と考えがちです。けれど実は、子どもがいちばん深く学んでいるのは、”大人の言葉”よりも”大人の姿”なのです。
たとえば、ご家族やご親戚、学校や習い事の先生、地域活動などで子どもたちに関わるとき、「もっと時間をかけて関わりたい」「上手く伝えられなかった」と感じることがあるかもしれません。でも安心してください。子どもが本当に見ているのは、”大人が頑張っている姿”そのものなのです。
何かに夢中になっている姿、うまくいかずに落ち込む姿、そこからまた前を向こうとする姿。そのすべてが、子どもにとって生きた教材になります。完璧である必要はありません。むしろ、試行錯誤しながら前に進もうとする大人の背中こそが、子どもの心に深く刻まれていくのです。
自制心は”見て学ぶ力”から育つ
近年の心理学研究では、非認知能力(学力以外の心の力)が、学業・人間関係・将来の成功に大きく影響すると言われています。その中でも「自制心(自己制御力)」は、人生を左右するほど重要なスキルです。
自制心が人生に与える影響
自制心がある子は、誘惑や感情に流されず、必要なことに集中できます。反対に、自制心が弱い子は、すぐに気が散ったり、嫌なことを避けてしまったりする傾向があります。
有名な「マシュマロ実験」でも、自制心を持って待てた子どもは、成人後に学業成績・健康状態・経済的安定などが高い傾向にあると報告されています(Mischel et al., 2011)。
さらに、ニュージーランド・ダニーデン縦断研究では、幼児期の自制心が成人期の成功や社会適応を予測することが明らかになっています(Moffitt et al., 2011, PNAS)。
自制心は育てられる力
けれども、自制心は”先天的な性格”ではありません。周囲の環境や大人の姿勢、そして日々の小さな成功体験の積み重ねによって、後からでも育てることができる力です。
だからこそ、私たち大人が日々どのように生きているか、どんな姿勢で物事に向き合っているかが重要になってくるのです。子どもは、周りの大人の”生きる姿勢”をしっかりと見ています。
次回に続く
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