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浜松校ブログ

個別指導WAM

お便り

2025/10/14

講師からのメッセージ⑬:シンクタンクで働くという夢と社会で必要な力【後編】

前回、データアナリティクスの学びについてお話ししましたが、今回はその学びを活かして、将来どのような仕事をしたいのか、そして社会で本当に必要とされる力とは何かについてお話しします。

私の将来の夢:シンクタンクで働く

私は将来、シンクタンク系企業に勤めたいと考えています。シンクタンク系企業とは簡単に言えば、市場分析、経済予測など、様々な専門的な分析とアドバイスを行う企業です。

企業や国から依頼を受けてチームで調査及び分析を行い、調査結果をもとに経営改善や経営方針についてのアドバイスを行います。例えば、ある企業が新しい事業を始めたいと考えた時、その市場はどのくらいの規模なのか、競合はどれくらいいるのか、成功の見込みはあるのか。こうした重要な判断材料を、データに基づいて提供するのがシンクタンクの役割です。

シンクタンクで求められる2つの能力

シンクタンク系の企業では、専門的な知識のほかに、特に重要視される2つの能力があります。それが「協調性」と「論理的に説明する能力」です。

協調性という力

協調性とは、自分と異なる立場、違う意見や考え方を持つ人たちと協力しながら、同じ目標の達成に向けて行動できる能力のことです。シンクタンクでは、様々な専門分野の人がチームを組んで一つのプロジェクトに取り組みます。経済学の専門家、マーケティングの専門家、データアナリスト、それぞれが異なる視点を持ち寄って、最適な答えを導き出す。そのためには、お互いの意見を尊重し、建設的な議論ができる協調性が不可欠なのです。

論理的に説明する能力

もう一つが、論理的に説明する能力です。これは、理論立てて相手に重要な部分をしっかりと伝えることができる能力のことです。どんなに素晴らしい分析結果を出したとしても、それを依頼主に分かりやすく説明できなければ意味がありません。複雑なデータ分析の結果を、専門家ではない人にも理解できるように説明する。そして、なぜその結論に至ったのか、論理的に納得してもらう。この能力が、シンクタンクで働く上で非常に重要になります。

大学のグループワークで学ぶ協調性

大学の下級生の頃は、グループワークが多く、1つの目標をチームで解決する機会が多いです。最初は戸惑うこともありました。自分とは違う考え方の人、作業のペースが違う人、様々なメンバーと一緒に課題に取り組むのは、正直言って簡単ではありません。

しかし、グループワークでは、メンバー内で協力することが求められ、その経験の中で協調性について学ぶことができます。意見が対立した時にどう調整するか。役割分担をどう決めるか。締め切りに間に合わせるためにどう協力するか。こうした経験は、社会に出てからも必ず役に立つはずです。

卒業論文で鍛えられる論理的思考

また多くの大学では卒業するために、卒業論文の作成が義務付けられています。卒業論文では、研究の背景、分析方法、分析結果、考察、研究を踏まえた上でそれが社会にどのように役に立つのかについて、論理的に述べる必要があります。

正直に言えば、卒業論文の作成は大学生活の中で一番しんどいと言っても過言ではないと思います。何度も書き直し、指導教員から厳しいフィードバックを受け、夜遅くまでパソコンに向かう日々。でも、この苦しい経験の中で、論理的に文書を書く力、論理的な思考力が確実に身についていくのを感じています。

なぜこの研究が必要なのか。どのような方法で分析したのか。結果は何を示しているのか。そこから何が言えるのか。これらを一つ一つ論理的につなげていく作業は、まさに社会で必要とされる「論理的に説明する能力」そのものです。

学びを仕事に活かす

大学で学んだ分析手法、データ整理方法、論理的思考能力。そしてグループワークや卒業論文を通じて培った協調性とコミュニケーション能力。これらすべてを活用して、将来はシンクタンクで仕事をしたいと考えています。

データを分析するだけでなく、チームで協力し、その結果を分かりやすく伝える。そうして社会の様々な課題解決に貢献できたら、それほど嬉しいことはありません。

中高生の皆さんへ:今学んでいることが未来につながる

今、皆さんが学校で学んでいることは、すべて将来につながっています。数学の論理的な考え方、国語の文章を読み解く力、理科や社会の知識。そして何より、グループ学習や部活動で培うコミュニケーション能力や協調性。

「これって将来使うの?」と思うこともあるかもしれません。でも、私自身の経験から言えば、学校で学んだことは必ず社会で活きてきます。直接的に使わなくても、考え方の基礎になったり、物事を理解する土台になったりします。

特に大切にしてほしいこと

論理的に考える習慣

数学の証明問題や、国語の文章読解。これらは、論理的思考力を鍛える絶好の機会です。「なぜそうなるのか」を常に考える習慣をつけてください。

他者と協力する経験

グループ学習や部活動、委員会活動。人と協力する経験は、社会に出てから必ず役に立ちます。意見が合わない時こそ、成長のチャンスです。

分かりやすく伝える練習

発表の機会があれば、積極的に取り組んでください。自分の考えを相手に分かりやすく伝える力は、どんな仕事でも必要とされます。

保護者の方へ

お子様が将来どのような仕事に就くにせよ、協調性と論理的思考力は必ず必要となります。これらの能力は、一朝一夕には身につきません。日々の学習や、友達との関わり、様々な経験を通じて、少しずつ育まれていくものです。

グループ学習や部活動、委員会活動など、お子様が他者と協力する機会を大切にしてあげてください。また、家庭での会話の中でも、「なぜそう思うの?」と理由を聞いたり、「どうすればいいと思う?」と考えを促したりすることで、論理的思考力を育てることができます。

まとめ:学びはすべてつながっている

前回お話しした大学でのデータアナリティクスの学び。そして今回お話しした、グループワークや卒業論文を通じて培われる能力。これらすべてが、将来の夢であるシンクタンクでの仕事につながっています。

皆さんも、今学んでいることが将来どう活きるのか、時々考えてみてください。きっと、勉強へのモチベーションも変わってくるはずです。


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