個別指導WAM
お便り
2025/10/01
子どものやる気を伸ばす褒め方:結果ではなく過程を認める重要性
「よくできたね!100点すごい!」
「1位になったね!さすが!」
このような褒め方、していませんか?
実は、褒め方一つで子どもの将来の学習姿勢が大きく変わることが、科学的に証明されています。
今回は、スタンフォード大学の研究に基づいた、子どもの成長を促す褒め方についてお話しします。
マインドセット理論とは
スタンフォード大学心理学者キャロル・ドゥエック教授の研究(マインドセット理論)によると、大人の褒め方が子どもの学習姿勢に大きな影響を与えることが分かっています。
結果を褒めることの弊害
「点数や順位」または「志望校合格」といった”結果”だけを褒められた子どもは、失敗を恐れて挑戦しなくなる傾向があることが分かっています。
結果を褒められた子どもの行動パターン
・ 失敗を避けるようになる
・ 簡単な課題ばかり選ぶようになる
・ ミスを隠そうとする
・ ズルをしてでも良い結果を出そうとする
・ 困難な課題から逃げる
・ 成績が下がると自己評価も下がる
過程を褒めることの効果
一方で、「工夫の仕方」「頑張った時間」「粘り強さ」といった”過程”を認められた子どもは、困難な課題にも前向きに取り組み、【学び続ける力(レジリエンス)】が育つと報告されています。
過程を褒められた子どもの行動パターン
・ 難しい課題にも積極的に挑戦する
・ 失敗を学びの機会として捉える
・ 努力することに価値を見出す
・ 粘り強く取り組む姿勢が身につく
・ 自分で考える力が育つ
・ 長期的な成長を実現できる
褒め方の比較
結果だけを褒める場合
「隠す・ズルする・挑戦を避ける」につながる
結果が出ないと自分には価値がないと感じてしまう。
失敗は避けるべきものと認識する。
過程を褒める場合
「努力=価値がある」と感じ、再び頑張れる
結果に関わらず、努力したこと自体に意味があると理解する。
失敗は成長のための必要なプロセスと認識する。
具体的な褒め方の例
NG例:結果のみを褒める
・ 「100点すごいね!」
・ 「1位になったね!」
・ 「合格おめでとう!」
・ 「頭がいいね!」
OK例:過程を褒める
・ 「この問題、何度も考え直していたね。その粘り強さが素晴らしい」
・ 「分からないところを質問できたね。それが成長につながるよ」
・ 「前回できなかった問題に再挑戦したね。その姿勢が大切だよ」
・ 「工夫して勉強方法を変えてみたんだね。そういう試行錯誤が力になるよ」
・ 「毎日コツコツ続けているね。継続する力は宝物だよ」
場面別の褒め方
テストで良い点を取った時
NG:「100点すごい!天才だね!」
OK:「毎日30分ずつ復習していたもんね。その積み重ねが結果につながったね」
テストで悪い点を取った時
NG:「もっと頑張らないとダメでしょ」
OK:「どこでつまずいたか一緒に見てみよう。そこが分かれば次に活かせるね」
難しい問題に挑戦している時
NG:「できないなら答え見たら?」
OK:「いろんな解き方を試しているね。その探究心が素晴らしいよ」
宿題を頑張っている時
NG:「早く終わらせなさい」
OK:「集中して取り組んでいるね。その真剣な姿勢が成長につながるよ」
子どもの将来への影響
子どもが「失敗しても挑戦できる人」になるかどうかは、大人の褒め方ひとつで大きく変わります。
結果重視で育った場合
・ 完璧主義になりやすい
・ リスクを取ることを避ける
・ 失敗を極度に恐れる
・ 評価を過度に気にする
・ 新しいことへの挑戦を避ける
過程重視で育った場合
・ 成長志向のマインドセット
・ 挑戦することを楽しめる
・ 失敗から学ぶ力がある
・ 自己肯定感が安定している
・ 変化に柔軟に対応できる
保護者の方へのアドバイス
日常でできること
・ 結果だけでなく努力のプロセスを観察する
・ 具体的にどこが良かったかを伝える
・ 失敗した時こそ学びのチャンスと伝える
・ 自分自身も失敗から学ぶ姿勢を見せる
・ 比較ではなく、その子自身の成長に注目する
避けたい言葉
・ 「才能がある」「頭がいい」などの固定的な評価
・ 「○○ちゃんはできているのに」などの比較
・ 「このくらいできて当たり前」などの期待の押し付け
・ 「ダメだね」「できない子」などの否定的なレッテル
教育現場での実践
個別指導での取り組み
個別指導WAM浜松校では、「テストの点」だけでなく、一人ひとりの”頑張りの過程”をしっかり見つめて指導しています。
・ 小さな工夫や努力を見逃さない
・ つまずきを成長の機会として捉える
・ 生徒自身が自分の成長を実感できる声かけ
・ 結果だけでなくプロセスを評価する仕組み
具体的な指導例
・ 「前回よりも集中時間が伸びたね」
・ 「この解き方、自分で考えたの?すごい工夫だね」
・ 「分からないところをメモしていたね。その習慣が力になるよ」
・ 「難しい問題に挑戦する勇気が素晴らしい」
レジリエンス(回復力)を育てる
学び続ける力、困難を乗り越える力を「レジリエンス」と言います。
レジリエンスが高い子どもの特徴
・ 失敗してもすぐに立ち直れる
・ 新しいことに積極的に挑戦する
・ 困難な状況でも前向きに取り組める
・ ストレスに強い
・ 自分で問題を解決しようとする
レジリエンスを育てる褒め方
・ 努力そのものを価値あるものとして認める
・ 失敗を学習の機会として位置づける
・ 小さな進歩も見逃さずに認める
・ プロセスの中の工夫や試行錯誤を評価する
まとめ:褒め方が未来を変える
結果ではなく過程を褒めること。
このシンプルな原則を意識するだけで、子どもの学習姿勢は大きく変わります。
今日から実践できること
・ 「すごい!」だけでなく、何がすごいのか具体的に伝える
・ 結果が出た時も、そこに至るまでの努力を認める
・ 失敗した時こそ、挑戦したことを褒める
・ 完璧を求めず、成長のプロセスを楽しむ
まずは体験学習で、お子さまの「頑張りを認められる経験」を一緒にしませんか?
個別指導WAM浜松校
所在地
静岡県浜松市中央区田町226-6 丸八平野ビル2階東
自習スペース
平日 16:00〜21:30
連絡先
TEL:053-401-3037
LINE:@093ysbpe
対象
小学生〜高校生
体験授業・教室見学
随時受付中
一人ひとりの頑張りの過程をしっかり見つめ、認める指導を行っています。
お子さまの「学び続ける力」を一緒に育てませんか?
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