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浜松校ブログ

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お便り

2026/09/16

定期テストの振り返り|ミスを責める前に親ができる関わり方

各中学校で定期テストが返却される時期になりました。答案を一枚ずつ見ていると、毎回のように同じところでつまずいている子がいます。そのたびに思うのは、この子たちに足りないのは注意力ではなく、「自分でじっくり振り返り、原因と対策を考える時間」そのものではないか、ということです。

前回、「ぼーっとする時間」とデフォルトモードネットワークについて書きました。外から情報を入れ続けるだけでなく、何も入れずに自分の中で考えを整理する時間も必要ではないか、という内容です。今回、答案を見ながら改めて感じたのは、その余白が必要なのは、アイデアや創造性のためだけではないということでした。

同じミスが繰り返されるのは、振り返る時間がないから

同じミスが繰り返される最大の理由は、ミスの後に「なぜ間違えたのか」を本人が考える時間が確保されていないことにあります。

私たちは子どもによく、「ちゃんと見直して」「同じミスをしないようにして」「次は気をつけて」と言います。けれど、どうすれば同じミスをしなくなるのかを子ども自身が考える時間は、どれくらい確保できているでしょうか。

スマホやゲームは、もちろん要因の一つです。けれどそれだけではありません。周囲からの評価、大人からの先回りした指示、過剰な干渉、常に結果を求められる環境。そして「できるだけ短時間で」「できるだけ効率よく」というタイパ・コスパの感覚。こうしたものが積み重なって、ゆっくり考えること、自分の意見を持つこと、自分の行動を振り返ることが、少しずつ生活から押し出されているように思います。

必要なのは物理的な時間だけではありません。安心して考えられる心理的な余白も、同じくらい必要です。

中学生は、思っている以上に「失敗できない」

中学生が失敗を怖がるのは性格の問題ではなく、失敗のコストが高すぎる仕組みの中に置かれているからです。

中学校の定期テストは年間に数回しかありません。その数回の結果が成績や内申に直結します。だから本人も、保護者も、私たち教える側も、どうしても結果を気にします。「次は絶対に点数を上げたい」「このミスさえなければ」「どうしてまた同じ間違いを」——そう言いたくなる気持ちは、とてもよく分かります。私自身、答案を見ながら「これは取れたはずなのに」と思うことは何度もあります。

だからこそ逆説的ですが、もっとのびのびと、失敗しながら勉強できたらいいのにと思います。間違えてもいい、そこから考えればいい、もう一度やればいい。本来、学習とはそういうもののはずです。けれど中学生になる頃には、間違えることそのものが、いつの間にか怖いものになっていることがあります。

ミスした瞬間を「怒られる時間」にしない

特に大切だと思うのは、子どもがミスをしたその瞬間を、すぐに「怒る時間」にしてしまわないことです。

強く責められたり怒られたりすると、子どもの意識は「ミスの原因」から別のところへ向かいます。塾で子どもたちと話していても、そうした場面ではよくこんな言葉が出てきます。

どうやってこの場をやり過ごそう
これ以上怒られないためには、何と言えばいいだろう
なんて言い訳をしよう
早くこの話が終わってほしい

これはある意味で当然のことです。責められていると感じたら、人は自分を守ろうとします。その状態で「なぜ間違えたの?」と聞かれても、冷静に自分の行動を分析することは簡単ではありません。大人でも同じだと思います。

だから必要なのは、「怒る時間」ではなく「振り返る時間」なのだと思います。

「ケアレスミス」で終わらせず、原因を一段深く言葉にする

振り返りを機能させる鍵は、ミスの原因を「ケアレスミス」という一語で片づけないことです。

間違えたあとに、「どこで間違えた?」「どうしてこのミスが起きたと思う?」「次に同じ問題が出たら、どうすれば防げそう?」と一緒に考えてみる。たとえば計算ミス一つをとっても、原因はいくつも考えられます。

計算ミスの原因を分けて考える

問題文を読み飛ばした。途中式を書かなかった。符号を確認しなかった。焦っていた。見直しの方法が分からなかった。——原因が違えば、次に取るべき対策も当然変わります。

「次は気をつけます」だけでは、なかなか改善しません。けれど「自分は急ぐと符号を落としやすい」「文章題は最後の問いを読み飛ばしやすい」「見直しのときに答えを見るだけになっている」と、自分の傾向を言葉にできれば、具体的な対策を立てられるようになります。

それが「メタ認知」につながっていく

自分がどんなときに間違えやすいのか。自分は何を理解していて、何を理解していないのか。自分にはどんな勉強方法が合うのか。そうやって自分自身の学び方を少し離れたところから見られるようになること。これがいわゆるメタ認知です。

一回のテストの点数を上げること以上に、長く効いてくる力だと考えています。

「自分で考えなさい」と言う前に必要な二つの余白

子どもが自分で考えられるようになるには、考えるための時間と、考えても大丈夫だと思える安心感の両方が必要です。

すぐに答えを教えられる。すぐに指示される。すぐに正解・不正解を評価される。失敗すると怒られる。そんな環境の中で「自分で考える力」だけを求めるのは、やはり難しいのだと思います。

間違えても責められない。うまく説明できなくても待ってもらえる。すぐに正解を求められず、自分なりに考えられる。振り返りに必要な余白には、こうした心の余白も含まれています。

中学生になる前に、振り返りの土台をつくっておきたい

だから私は、中学生になるまでに、できるだけ余裕を持って学習の土台を作っておきたいと、ますます強く思うようになりました。切に。

小学生のうちは、テストの結果が内申に直結しません。失敗のコストが低い時期だからこそ、間違えたときに落ち着いて原因を考える練習がしやすいのです。この時期に「ミスは怖いものではなく、考える材料だ」という感覚を持てているかどうかで、中学に入ってからのプレッシャーへの向き合い方がずいぶん変わります。

ミスは「責める材料」ではなく「次を考える材料」に

ミスそのものをなくすことはできません。大人だって、何度も同じ失敗をします。大切なのは、ミスをした後に何をするかです。そこにこそ学びがあります。

「また間違えた」で終わるのではなく、「なぜ間違えたんだろう」「次はどうしよう」と考えられるようになること。そしていつか、大人に言われなくても自分自身でその振り返りができるようになること。それが本当の意味での「自分で学ぶ力」なのだと思います。

点数を上げることも、ミスを減らすことも大切です。でもその過程で、自分の失敗を必要以上に怖がらず、自分自身を冷静に振り返り、次の行動を考えられる人になってほしい。そんなことも含めて、子どもたちの学びを支えていきたいと思っています。

よくあるご質問

テストが返ってきたとき、親はまず何をすればいいですか

点数を見る前に、答案を一緒に眺める時間を取るのがおすすめです。最初の一言を「何点だった?」ではなく「どこが難しかった?」にするだけで、子どもの受け取り方が変わります。原因を一緒に言葉にするのは、感情が落ち着いてからで十分間に合います。

「次は気をつける」としか言わない子には、どう聞けばいいですか

抽象的な反省は、具体的な質問で分解できます。「どの問題で?」「そのとき何をしていた?」「時間は足りていた?」と場面を絞って聞くと、本人も答えやすくなります。答えが出てこないときは、こちらから選択肢をいくつか出して選んでもらう形でも構いません。

振り返りはどのタイミングでやるのが効果的ですか

返却された当日か翌日など、記憶が新しいうちが理想です。ただし、本人が落ち込んでいるときは無理に行わず、一度時間を置いてください。落ち着いていない状態での振り返りは、自己否定に向かってしまうことがあります。

小学生のうちから振り返りの練習はできますか

できます。むしろ小学生の時期のほうが適しています。テストの結果が内申に直結せず、失敗のコストが低いため、落ち着いて原因を考える練習がしやすいからです。

個別指導WAM浜松校について

個別指導WAM浜松校(静岡県浜松市中央区田町)では、小学生から高校生まで、一人ひとりの学習状況に合わせた個別指導を行っています。

私たちが大切にしているのは、問題の解き方を教えることだけではありません。間違えたときに「なぜ間違えたのか」「次はどうすればいいのか」を自分で考えられるようになること。そして少しずつ、自分で考え、自分で調整し、自分で学習を進められる力を育てていくことを大切にしています。

家庭学習の進め方、定期テスト後の振り返り、学習習慣や勉強方法についてのお悩みも、お気軽にご相談ください。小学生・中学生・高校生を対象に、体験授業・教室見学を随時受け付けています。

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