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浜松校ブログ

個別指導WAM

お便り

2026/09/14

勉強しても定着しない?子どもの「脳の余白」とDMN

「ぼーっとする時間」が、学びと考える力を支える理由

「せっかく時間があるのに、何もしないでぼーっとしている」

そんなお子さまの姿を見ると、つい「何かしたら?」「勉強しなくて大丈夫?」と声をかけたくなることはないでしょうか。

また、

「勉強したはずなのに、翌日にはあまり覚えていない」
「いろいろ教えても、なかなか自分の考えにつながらない」

という悩みを抱えている保護者様もいらっしゃると思います。

結論から申し上げると、学んだことを深めるためには、情報を入れる時間だけでなく、外からの情報をいったん止めて、頭の中を整理する時間も大切です。

ただし、「学んだことが定着しないのは、デフォルトモードネットワークが不足しているから」と単純に断定することはできません。

今回は、浜松市中央区の個別指導WAM浜松校教室長・山下絢香が、脳の「デフォルトモードネットワーク」と、子どもの学びに必要な余白について考えます。

無音の時間に、考えがまとまることがある

私は普段、通勤中や朝の支度、夜の食事中など、つい音声を流して耳から情報を入れ続けてしまいます。

ところが、たまに通勤中に音声を流すのを忘れ、無音のまま運転していることがあります。

そんな時に限って、ずっと悩んでいたことの解決策や、次に取り組むべき課題、新しいアイデアがふと浮かんでくるのです。

もちろん、これは私自身の経験であり、すべてを脳科学だけで説明できるものではありません。

しかし、このように外からの情報に集中していない時に働きやすくなる脳のネットワークとして、「デフォルトモードネットワーク(DMN)」があります。

デフォルトモードネットワーク(DMN)とは

デフォルトモードネットワークとは、特定の作業や外部の刺激に集中していない時に、複数の脳領域が連携して活動する仕組みです。

何もしていないように見える時でも、脳が完全に止まっているわけではありません。

研究では、デフォルトモードネットワークが、

  • 過去の出来事を思い出す
  • 自分自身について考える
  • 今の状況を振り返る
  • これから起こることを想像する
  • 自分の経験に意味を見いだす

といった「内側に向かう思考」と関係していることが示されています。

つまり、ぼーっとする時間は、脳を完全に休ませる時間というよりも、脳が別の働き方に切り替わる時間と考えた方が近いのです。

学んだ後の「静かな時間」は、無駄ではない

学習で大切なのは、たくさんの情報を入れることだけではありません。

学んだ内容を思い出し、知っていることと結びつけ、自分の中で整理する過程も必要です。

学習課題の後に安静に過ごした時の脳活動と、その後の記憶成績との関連を調べた研究もあります。これは「ぼーっとすれば必ず覚えられる」という意味ではありませんが、学んだ直後の静かな休息が、単なる無駄ではないことを示しています。

また、いったん問題から離れて別のことをしている間に考えが整理され、新しい解決策が生まれやすくなる「インキュベーション」と呼ばれる現象も研究されています。

勉強時間を増やすことだけでなく、

学ぶ → 問題を解く → 思い出す → 少し離れる → 振り返る

という流れを作ることが、学びを深めるうえでは大切です。

睡眠中や目覚める直前に、解決策が浮かぶこともある

私自身、夢の中や、朝起きる直前の半分目が覚めているような時間に、悩んでいたことの解決策を思いつくことがあります。

睡眠が記憶の定着や再整理に関わっていることは、多くの研究で示されています。

ただし、「睡眠中の脳が、その人の一番大きな課題を優先して処理している」とまでは断定できません。

それでも、意識的に答えを探し続けるのをいったんやめた後に、考えがまとまることがあるのは確かです。

考えることを休んでいるように見える時間にも、学びの続きが行われている可能性があります。

今の子どもたちは、空いた時間にも情報が入ってくる

スマートフォン、動画、SNS、ゲーム、習い事、学校、家庭学習。

現在の子どもたちは、空いた時間ができても、すぐに新しい情報や刺激に触れられる環境にいます。

もちろん、情報を得ることも、努力することも大切です。

しかし、常に外から情報が入ってくる状態では、

  • 自分はどう感じたのか
  • 何が分かり、何が分からなかったのか
  • 本当は何に興味があるのか
  • 次はどうしたいのか

と、自分の内側に目を向ける時間が少なくなってしまいます。

子どもが自分で考える力を育てるためには、大人がすべての時間を予定や刺激で埋めないことも必要なのではないでしょうか。

家庭で作れる3つの「何も入れない時間」

1.勉強の後に、スマホや動画を見ない時間を作る

勉強が終わった直後に、すぐ動画やSNSを開くのではなく、数分だけ新しい情報を入れない時間を作ります。

理想的な時間が一律に決まっているわけではありません。まずは5分程度、机を片づけたり、お茶を飲んだりしながら静かに過ごすだけでもよいでしょう。

2.予定を詰め込まない時間を残す

習い事や勉強の予定を整えることは大切ですが、すべての時間を大人が決めてしまうと、子どもが「自分は何をしたいか」を考える機会が少なくなります。

何をしてもよい時間、何もしなくてもよい時間を、少しだけ残してみてください。

3.大人がすぐに答えや過ごし方を与えない

子どもが「暇」「何をしたらいいか分からない」と言った時、すぐに遊びや課題を提案する必要はありません。

「何をしようか」と自分で考える時間そのものが、主体性や創造性を育てる機会になります。

散歩する、窓の外を見る、お風呂に入る、ただ静かに座るなど、ぼーっとする方法は一つではありません。

「ぼーっとする時間」と「集中しないこと」は別

ここでお伝えしているのは、「授業中や勉強中に集中しなくてもよい」ということではありません。

大切なのは、集中する時間と、情報を入れずに考えを整理する時間を切り替えることです。

集中すべき時には集中する。
学んだ後には、思い出したり、振り返ったり、少し頭を休ませたりする。

どちらか一方ではなく、この両方が必要です。

何も入れない時間も、学びの一部

「何もしていない時間」は、一見すると無駄に見えるかもしれません。

けれど、その時間に子どもは、自分の頭で考え、学んだことを整理し、自分の気持ちに気づいていることがあります。

学びを深めるために必要なのは、インプットの量を増やすことだけではありません。

何も入れない時間も、学びの一部です。

子どもの頭の中に、少しだけ余白を作ってあげること。

それが、自分で考える力や新しいものを生み出す力を育てる一つのきっかけになるのではないでしょうか。

個別指導WAM浜松校では、答えを一方的に教えるだけでなく、「なぜそう考えたのか」「次はどうすればよいか」を子ども自身が考える時間を大切にしています。

個別指導WAM浜松校が大切にしている指導方針はこちら

「勉強しているのに、なかなか定着しない」
「子どもに合った勉強方法を一緒に考えてほしい」

そのようなお悩みがありましたら、現在の学習方法や生活のリズムも含めてご相談ください。

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執筆者・教室情報

個別指導WAM浜松校
教室長 山下絢香

〒430-0944
静岡県浜松市中央区田町226-6 丸八平野ビル2階東

電話:053-401-3037
対象:小学生・中学生・高校生

自習スペース
平日 16:00~21:30
土曜 13:00~19:00
講習期間は平日9:00から開放

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