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浜松校ブログ

個別指導WAM

お便り

2025/09/28

「中立」の本当の意味とは?多様性から学ぶ教育現場での気づき【第2弾】

「中立」って、どんな立場のことだと思いますか?

突然の話題ですが、先日、性的マイノリティ(トランスジェンダー)の方のお話を聞いて、大きな気づきを得ました。

今回は、その体験から学んだ「本当の中立」について、教育現場での実践も含めてお話しします。

【従来の「中立」に対する認識】

これまで私は、中立について次のように理解していました。

《中立=どちらの立場にも寄らない真ん中の立場》

なんとなくそう思っていたし、それ以外の正解があるとはあまり深く考えていませんでした。

【新しい視点からの「中立」】

しかし、その方からこんな言葉を聞きました。

『少数派の人がどんなに大きな声を出しても、多数派の人が少し声をあげたなら、かき消されてしまう。

だからこそ、マジョリティ(多数派の人)がマイノリティ(少数派の人)寄りの立場で考えることで、ようやくフェア、バランスが釣り合うんだ』

この言葉は、私の中立に対する認識を根本から変えました。

【シーソーの例えで理解する真の中立】

例えるなら、シーソーの体重の軽い人側に重りを乗せることで、やっと真ん中で釣り合い、バランスがとれるということです。

従来の考え方

・ 物理的に真ん中に立つ = 中立

・ どちらにも味方しない = 公平

新しい理解

・ 力の差を考慮した調整 = 真の中立

・ 弱い立場により寄り添う = 実質的公平

【恥ずかしながらの気づき】

この考え方を聞いて、恥ずかしながら「本当の中立」について初めて深く考えました。

単純に【真ん中が中立】なのではない。

自分ごととして考えたら、確かに当たり前に気づくことなのかもしれません。

【身近な例で考える】

例えば、女性が少数で男性が多数の学校や職場を考えてみましょう。

“少数派に寄り添った中立の立場”を意識せず、普通に多数派の意見を取り入れていたら、もしかしたら(いや恐らく)、男性の方が過ごしやすく、有利になるシチュエーションの方が多い環境になってしまうのかもしれません。

もちろん逆も然りです。

【身近にある様々な「少数派」】

考えてみれば身近には、様々な”少数派”があります。

・ 発達特性のある方

・ シングルファザー、マザー

・ 外国にルーツのある方

・ 経済的に困難な状況にある家庭

・ 身体的な特徴や制約がある方

これらの方々が置かれている状況を理解せずに、単純に「平等に扱う」だけでは、真の公平性は実現できないのです。

【教育現場での実践】

個別指導における配慮

個別指導WAM浜松校では、この「真の中立」の考え方を実践に活かしています。

・ 学習進度に遅れがある生徒への追加サポート

・ 家庭環境による学習機会の格差への対応

・ 発達特性に応じた指導方法の調整

・ 経済的負担を考慮した柔軟な料金体系

具体的な取り組み例

  1. 理解に時間がかかる生徒への配慮

通常の授業時間内で理解が困難な場合、追加の説明時間を設ける。

これは「特別扱い」ではなく、真の平等を実現するための調整です。

  1. 家庭学習環境の違いへの対応

家で集中して勉強できない環境の生徒には、自習室の利用を積極的に促す。

物理的な環境格差を塾での環境提供で補完します。

  1. 保護者とのコミュニケーション

様々な家庭事情を理解し、それぞれに適したサポート方法を提案する。

一律の対応ではなく、個々の状況に応じた配慮を行います。

社会全体での意義

多様性を認める社会へ

本当の”中立”とは、少数派の方の声に耳を傾け、少し寄り添ってみることで初めて成り立つものなのかもしれません。

これは、教育現場だけでなく、社会全体で必要な視点です。

子どもたちへの影響

教育現場でこのような配慮を実践することで、子どもたちは以下のことを学びます。

・ 多様性を認める心

・ 他者への思いやり

・ 真の公平性とは何かの理解

・ 自分と異なる立場の人への配慮

【保護者の方へのメッセージ】

家庭でできること

・ 子どもが困っている友達に気づいたときの対応を話し合う

・ 「みんな同じ」ではなく「みんな違っていい」ことを伝える

・ 自分と異なる立場の人への理解を育む

・ 弱い立場の人を支援することの大切さを教える

学校・塾選びの視点

・ 多様性を認める環境があるか

・ 個々の違いに配慮した指導を行っているか

・ 困っている生徒へのサポート体制があるか

・ インクルーシブな教育を実践しているか

課題と注意点

バランスの重要性

少数派への配慮は重要ですが、以下の点にも注意が必要です。

・ 過度な配慮が逆差別を生まないか

・ 多数派の権利も適切に保護されているか

・ 公平性の基準が明確になっているか

・ 一時的な措置なのか継続的な支援なのかの整理

継続的な学習の必要性

多様性への理解は、一度学べば終わりではありません。

・ 社会の変化に応じた理解のアップデート

・ 新しい課題への対応能力の向上

・ 異なる視点からの意見に耳を傾ける姿勢

・ 自分の偏見や先入観への気づき

読者の皆さんへの問いかけ

皆さんは、この「真の中立」についてどう考えますか?

・ 自分の周りに困っている「少数派」の人はいませんか?

・ 無意識のうちに「多数派の論理」で判断していませんか?

・ 本当の公平性を実現するために、何ができるでしょうか?

・ 子どもたちにどのような価値観を伝えていきたいですか?

まとめ:私たちにできること

この体験は、私自身にとって大きな気づきとなりました。

教育に携わる者として、また社会の一員として、真の中立・公平性を実現するために以下のことを心がけたいと思います。

・ 少数派の声に耳を傾ける

・ 表面的な平等ではなく、実質的な公平性を追求する

・ 多様性を認め、それぞれの違いを尊重する

・ 困っている人に気づき、適切な支援を提供する

・ 継続的に学び、理解を深める

そして…このお話には続きがあります。

次回は、この気づきを教育現場でどのように実践しているか、具体的な取り組み事例をご紹介します。


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