個別指導WAM
お便り
2025/01/20
問題行動の「目的」はどこにあるか-
前回のつづきです。
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人間がとる行動の
隠れた目的によっては、
問題行動に発展してしまうことがあります。
問題行動には5つの段階があります。
第一段階は、
「称賛の欲求」です。
行動の目的が、
「褒められること」
になってしまっているパターンです。
この場合、
褒めてくれる人がいなくなった途端
意欲を失います。
この場合の行動のモチベーションは、
「良いことだからやっている」ではなく、
「褒められたいからやっている」なので、
結果を偽装したり、
結果さえ良ければ過程は何でもいいや
になってしまうこともあります。
褒められたいからわかったふりをしてしまう、
良い点数だけ見せるようになってしまう、
カンニングなども起こり得ます。
この改善策は、
『特別』な時だけ褒めるのではなく、
日頃の些細な言動に目を向け、
相手の関心事に共感を寄せ、
尊敬の気持ちを持って接することです。
特別なことをしなくても
そのままのあなたのことを認めているよという
安心感を与えることが大切です。
そうすることで
「誰かに認められるために何かをする」
という動機が、
「自分は何をしたいか、何を頑張りたいか」
という内発的な動機付けに変わります。
内発的な動機は、
周りの環境に左右されず
行動を持続させることができることが特徴です。
第一段階の
「称賛の欲求」が満たされなかったとき、第二段階として「注目喚起」の行動に発展します。
良いことをしたのに褒められない、特別ではない自分に関心を持ってもらえないから、特別な存在だと気づいてもらうためにわざと目立つような行動をとり始めます。
それは、「悪いことをする」だったり
「できないふりをする」だったりします。
とにかく人と違うことをして注目してもらおうとします。
怒られることよりも「気にかけてもらいたい」、「存在に気付いてもらいたい」
という気持ちの方が人間(子ども)にとっては強いのです。
この第二段階までの行動は、人間の欲求の原則に従った素直な生き方なので、相手を『尊敬』する気持ちを持ち、「話を聞く」「対等に話す」「共感する」などの接し方を日頃からとっていくことで、
改善が可能です。
このあとの第三段階から第五段階は「権力争い」→「復讐」→「無能の証明」と続きますが、一般的な問題行動はこの辺りまでなのでここではこれ以降は割愛します。
(ぜひ本も読んでみてください!)
1つ前の投稿の「マズローの欲求5段階説」の画像、下から3、4番目の「所属と愛の欲求」「承認欲求」に当たる部分が今回の内容と重なるのかなと思います。
この2つの欲求が満たされていないと、第一段階「称賛の欲求」、第二段階「注目喚起」の問題行動を起こしてしまうのだと思います。
みんなで楽しく食事をして心から安らげる環境で睡眠をとり、自分の話を聞いてくれる人がいる、無条件で全肯定してくれる人がいる、間違ったときや失敗したときも受け入れてもらえる安心感がある、自分はそのままで認められている、
愛されている、という精神的な土台ができた時に、初めて自分の意志で「勉強頑張ろう!」「人の役に立ちたい!」と思えるようになります。
信じることは勇気も必要ですが、いつでも広い心で相手を信じることで、お互いにより幸せになれると信じたいですね!
(WAM浜松校便り⑧より)
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